2010年12月24日金曜日

今年の重大ニュース(その4) -ダイスケのメジャーデビュー決定

私がダイスケに初めて会ったのは2008年の夏前だ。

彼の友人が私が良く知る学生で、TMSの前身である「ミュージックプロダクション」という演習を履修していて、授業の一環でアーティストを発掘する課題を出したのがきっかけだ。彼の友人がダイスケのプロフィールを説明し、弾き語りのデモを聞かせてくれた。直感で「いける」と感じた。

私はちょうどTMSを立ち上げようと企んでいたところだったので、本学の在校生であればなおさら支援したいと思った。ダイスケは先輩であるfuuと一緒にTMSの最初の支援アーティストとして一緒に歩んで来てくれた。

そんなダイスケも1月のTMS主催イベント「MUSIC FOR THE FUTURE 2010」を最後に、メジャーデビューの準備に入ることになった。少し寂しかったが、とっても喜ばしいことだったので、快く送り出したのだった。本当は最後に送別会のようなものをやりたいと提案していたのだが、南カリフォルニア大学への訪問やら、新学期が始まるやらで、お互いに全くスケジュールが合わなかった。

なんとなく月日が過ぎてしまった夏前、ダイスケから携帯に連絡が来た。メジャーデビューに向けて、改めて一緒に何か出来ないだろうかという正式なオファーだった。私はその電話を切った後、大人げなくはしゃいでいたような気がする。ダイスケと知り合ってから2年が経ち、自分の役目は終わったと思っていたところだったので、いろんな思いがかけめぐり、そしてすぐに出来る事から動き始めた。

10月の学園祭ではTMSのステージにダイスケが改めて立ってくれた。そして、メジャーデビューすることをお客さんに発表した時には、ちょっとうるっときたかな。本番後にダイスケと話をし、いずれ学園祭にメジャー・アーティストとして大きなステージをやろうということを約束した。

現在、TMSが連携をとっている関西の大学でもダイスケのプロモーションを企画している(これは偶然つながったのだが、話が長くなるのでいずれ説明する)。八王子にも大学はたくさんあるし、同じ大学生がどんどん支援の輪を広げてくれるようにこれからも支援し続ける。

2011年2月2日、「ボク☆ロケット」でEPICレコードよりメジャーデビュー決定!

2010年12月21日火曜日

今年の重大ニュース(その3)-南カリフォルニア大学との交流

東京工科大学の母体である片柳学園は南カリフォルニア大学と連携プロジェクトを行っている。昨年までは姉妹校の専門学校である日本工学院や研究所であるクリエイティブ・ラボが中心となって連携をとっていたが、今年3月にメディア学部の学生と南カリフォルニア大学の学生が交流するプロジェクトを実施することとなり、私はメディア学部の学生7名を引率してロサンゼルスに行って来た。

そもそも、私は高校卒業後すぐにロサンゼルスにある大学に留学をし、3年半もロスの北にあるグレンデールという街で過ごしたのだ。その後ボストンにあるバークリー音楽院に行ったのだが、ロサンゼルスの方が数倍楽しかった。気候が一年を通してカラッとしていてほとんど晴れていて気持がいいし、音楽のスポットもいろいろあり自分自身もバンド活動をしていたし、食べるものもいろいろあるし、日本食にも困らないし。ただ・・・、楽しいことが多すぎたので、勉強をするにはボストンの方が良かったかな。

さて、余談はおいといて、南カリフォルニア大学には学生が運営をするトロージャンビジョンというケーブルテレビ局がある。今回はそのテレビ局の番組に学生が出演をし、日本の文化を紹介する映像を見ながらトークした。今回出演させて頂いたのは「CU@USC」という番組で、スターウォーズの監督でもあるジョージ・ルーカスも出演したという、とんでもない贅沢な経験をさせてもらったのだ。

CU@USCの収録

学生が出演した番組のアーカイブはもう見る事が出来ないが、以下のURLからトロージャンビジョンをご覧頂きたい。

Trojan Vision Television
http://trojanvision.com/

今回訪問した際にアニメーションを学ぶUSCの学生数名が我々を案内してくれたのだが、実はその学生が3月末に東京で行われたアニメフェアに本学と一緒にブースを出して作品を紹介した。つまり、今度は日本の学生がUSCの学生に東京や本学の施設を案内することで交流を深めたのだった。それ以来学生同士はメールのやりとりを行っているようで、ようやく大学で国際的な取り組みが出来た事がとても嬉しかった。というのも、私自身そうだが、留学して国外に出た事で日本を客観的に見る事が出来たし、自分が日本人であることを強く実感したし、とても視野が広がった。学生にも常々同じような経験をしてもらいたいと願っている。

アニメフェアの片柳学園ステージ



ところで、今日から文体かえることにした。「デスマス調」はどうも自分に合わない!

2010年12月20日月曜日

今年の重大ニュース(その2) -fuuが2ndアルバム「フランチェスカ」をリリース

「MUSIC FOR THE FUTURE 2010」が行われた今年の1月16日に、TMS支援アーティストであり本学の卒業生でもある「fuu(フー)」が2ndアルバム「フランチェスカ」をリリースしました。
フランチェスカ/fuu

fuuは私が担当したプロジェクト演習の1期生であり、入学と同時に私にデモMDを持って来て、「音楽がやりたい」という意思表示をしました。それ依頼、大学のDAWシステムを使って音楽制作をしたり、八王子のライブハウスでパフォーマンスをしたりと学生時代にも活発にアーティスト活動をしてきました。昨年卒業をし、めでたく就職もしましたが、社会人ともなると学生時代と同じようにアーティスト活動をするのは当然困難。そんな中、TMSだけでなく同期の学生で大学院に進学した井上君の心強いサポートを受けて、昨年夏ごろから約半年をかけてようやく出来上がったのがこのアルバムなのです。多くのミュージシャンが音楽活動を優先するためにフリーターの道を選ぶ中、1年生から大学で教育してきたfuuについては、どうしても就職をして社会人としての経験を積み重ねながら音楽活動をしてもらいたかったので、このアルバムが出来上がったことは私にとって重大ニュースです。

1stアルバムはほとんど自分で制作を行い、ジャケットの印刷やCDに音声を焼き付ける作業まで自分でやっていました。今回のアルバムは多くのミュージシャンに参加してもらい、生演奏を重視したアルバムとなりました。デザインも本学の学生が担当し、fuuの独特な世界観を表現しました。CDプレスも業者に発注して、かなりしっかりとしたCDが出来上がりました。現在はfuuが出演するライブ会場でしか手に入りませんが、年明けにはネット通販やダウンロード販売が出来るように準備をしていきたいと思います。

昨日八王子で行われたライブイベント「風のCorridor #18」では、アルバムのサウンドプロデュースを行った大学院2年生の井上君がオケのアレンジをライブ用に行い、また彼が開発した「デジタル・ランタン」を使ったパフォーマンスを行いました。やはりfuuはデジタルも好きな様子なので、来年はアコースティックとデジタルをfuuらしくブレンドしたパフォーマンスを模索していくのではないでしょうか。来年のfuuの活動もお楽しみに。

ご協力頂いた方々のクレジット

2010年12月19日日曜日

今年の重大ニュース(その1) -TMSがチャリティー音楽イベントを開催

今さらながらC401studioとしてブログを開始することにしました。と思ったらすでに年末... 。月並みですが今年を振り返って様々なトピックを投稿していきたいと思います。


まず最初のトピックは「TMSがチャリティー音楽イベントを開催」です。


2010年1月16日(土)にTUT MUSIC SUPPORT(以下TMS)初となる学外イベント「MUSIC FOR THE FUTURE 2010」を表参道FABで開催しました。このイベントはチャリティー・コンサートで、売上の一部をベトナムの発展途上地域である通称「ガオ村」に寄付しました。ただでさえ初めての学外イベントで、しかもきちんとチャージをとっての企画とあって、学生は何をどのように進めて良いやら、私のいつもの無茶ブリを必死にこなしていました。


会場には約100名のお客様に来て頂き、なんとかイベントは形になりました。目標としては150名とか、200名とかを目指していたので、課題も残るイベントでしたが、初めての学外イベントとしては成功だったと評価しています。







乱舞虎のステージより


TMSのライブレポートはこちら
http://www.teu.ac.jp/music/100116.html


さて、これを今年の重大ニュースとしたのには理由があります。そもそも、TMSは音楽産業を実践を通じて勉強するというコンセプトで2008年10月に立ち上げた大学の演習で、このイベントを通じて実際にお客さんにお金を支払って来場して頂いたり、その売上を分配したり、チャリティーとして寄付をしたりといった実践的な活動が出来たことにより、ようやくプロジェクトの目的を達成することが出来たと感じました。


ちなみに、今日12月19日(日)は今年最後のTMS支援イベントで、現在リハの最中にこのブログを書いています。


詳細はこちら
http://www.teu.ac.jp/music/corridor18/index.html


この後、USTREAMで生放送します!