自分がこんなにブログをさぼっていたかと、とても反省している。やはり、毎日のように書く習慣をつけないといけないな。
前回は前期の授業が始まってすぐの投稿で、プロジェクト演習が始動したことを書いた。すでに前期の授業も半分が終わり、後半戦へと突入する。そんな今週、幕張メッセでデジタルサイネージジャパン2011が開催され、「DISE」のブースに東京工科大学のコーナーが設置されることになった。
プロジェクト演習「デジタルサイネージ」は今年から始まった演習だが、ブログでも以前書いた通り、昨年から有志が集い本格的な取り組みをすでにしてきた。オープンキャンパスでの活用、「第2回大学コンソーシアム八王子学生発表会」において優秀賞を受賞、メジャーデビューしたダイスケのプロモーション用コンテンツの制作などだ。
そして、6/8-10に幕張メッセで開催される「デジタルサイネージジャパン2011」への出展が決まった。我々も使用しているスウェーデンのブランド「DISE」のブース内に東京工科大学のコーナーを設置して頂き、3画面を使ったダイスケのプロモーション用コンテンツを紹介する。しかも、AR(拡張現実)機能が付いており、インタラクティブ性もある。
では、何故デジタルサイネージジャパンに大学として出展するのだろうか。このような展示会は企業同士が情報交換したり、営業したりする場と考えるのが通常である。
私は、日本の電子機器メーカーやIT業界の方々は世界的にも認められていて、デジタルサイネージに関する技術も当然進んでいるのだろうと考えていた。しかし、デジタルサイネージを普及するためには、技術だけ進んでいても意味がないことが分かってきた。しかも、DISEのように複数画面をどのように置いても表現出来たり、ソーシャルメディアと連動させたり出来ると、単なる動画コンテンツを流しているだけではもったいない。私はデジタルサイネージにはバーチャルとリアルを繋ぐ重要な役割があると信じている。情報過多になっている現状を脱却するために、デジタルサイネージがこれからの社会で担う責務があるのではないだろうか。
私は、デジタルサイネージの演習を通じて、学生がこれからの社会に必要な新しいメディアを想像し、そこから新しいビジネスを創造出来るような人材を育てたい。
東京工科大学メディア学部の講師「吉岡 英樹」によるブログです。専門分野は音楽・音響がメインですが、最近はデジタルサイネージやソーシャルメディアに関する取り組みも行っています。最新のメディアを活用した実践的なプロジェクトを紹介していきます。
2011年6月6日月曜日
2011年4月21日木曜日
2011年度プロジェクト演習ついに始動!
4月14日に東京工科大学メディア学部の2011年度プロジェクト演習の合同説明会を開催した。私は教務委員のプロジェクト演習担当として、この説明会のとりまとめをしている。昨年まではプロジェクトごとに開催していた説明会だが、年々履修者が増加しており、また新入生はどのプロジェクトにするか迷っている事から、本年度は合同で説明会をすることとした。
今年は昨年よりもプロジェクト数が増えたので、2部構成で説明会を行った。第1部では1年生向けのCGやゲームに関するプロジェクトを紹介した。新入生が300名以上参加して、立ち見での参加者も数十名いた。CGとかアニメーションと言っても様々な技術やアプローチがあるため、12ものプロジェクトが紹介された。今年もやはりゲームの人気が高かったという印象がある。
第2部では音楽・音響系と映像系の1、2、3年生向けプロジェクトの紹介だ。音楽・音響系だけでも13プロジェクトある。半分ほど学生が入れ替わったが、やはり300名ほどが参加した。音楽・音響系プロジェクトは今年からシステムも大きく変わり、プロジェクト数も増えたため、みんな一生懸命自分に当てはまるプロジェクトを検討していた。
プロジェクト演習だけを取り上げると、専門学校と何が違うのだと聞かれることもあるが、このプロジェクト演習は1学期で1プロジェクトのみ履修可能なのだ。あとの23単位は様々な講義科目を受講することになる。つまり、一般教養を身につけながら、非常に専門性の高い実践的な演習も同時に、しかも1年生から受講することが出来るのがメディア学部の特徴と言える。3年生まで継続して同じ分野を学んでも良いし、途中で専門を変更して再スタートすることも可能だ。就職活動までに、自分に合った分野や専門性を見つける事が重要だと思う。
今日はTMSとデジタルサイネージの初回授業があり、それぞれ選抜を行った。TMSの教室には50名くらいの学生が集まっていて、活気にあふれていた。立ち上げた時は10名に満たないスタッフで始めたが、翌年に20名、昨年には40名、そして今年もさらに興味をもった学生が沢山集まってくれた。今年のTMSは18名の正式スタッフと、20〜30名の聴講生により運営することとなった。
デジタルサイネージのプロジェクト演習には、広告に興味のある学生が集まった。今まで広告に関する講義はあったのだろうが、演習は私が知る限りなかったように思う。最新技術を使った広告コンテンツを作り、まだまだ少ない次世代デジタルサイネージ・クリエイターを世の中に送り出したい。
プロジェクト演習を担当していると、やる気のある学生が沢山集まり、みんなからパワーをもらう事が出来て、こちらもモチベーションが上がる。新しいことばかりで大変だと思うが、それらを乗り越える楽しさを是非知ってもらいたい。そして演習を通して、自分の道を、自分で切り開けるような力を身につけて欲しい。
プロジェクト演習合同説明会
今年は昨年よりもプロジェクト数が増えたので、2部構成で説明会を行った。第1部では1年生向けのCGやゲームに関するプロジェクトを紹介した。新入生が300名以上参加して、立ち見での参加者も数十名いた。CGとかアニメーションと言っても様々な技術やアプローチがあるため、12ものプロジェクトが紹介された。今年もやはりゲームの人気が高かったという印象がある。
第2部では音楽・音響系と映像系の1、2、3年生向けプロジェクトの紹介だ。音楽・音響系だけでも13プロジェクトある。半分ほど学生が入れ替わったが、やはり300名ほどが参加した。音楽・音響系プロジェクトは今年からシステムも大きく変わり、プロジェクト数も増えたため、みんな一生懸命自分に当てはまるプロジェクトを検討していた。
プロジェクト演習だけを取り上げると、専門学校と何が違うのだと聞かれることもあるが、このプロジェクト演習は1学期で1プロジェクトのみ履修可能なのだ。あとの23単位は様々な講義科目を受講することになる。つまり、一般教養を身につけながら、非常に専門性の高い実践的な演習も同時に、しかも1年生から受講することが出来るのがメディア学部の特徴と言える。3年生まで継続して同じ分野を学んでも良いし、途中で専門を変更して再スタートすることも可能だ。就職活動までに、自分に合った分野や専門性を見つける事が重要だと思う。
今日はTMSとデジタルサイネージの初回授業があり、それぞれ選抜を行った。TMSの教室には50名くらいの学生が集まっていて、活気にあふれていた。立ち上げた時は10名に満たないスタッフで始めたが、翌年に20名、昨年には40名、そして今年もさらに興味をもった学生が沢山集まってくれた。今年のTMSは18名の正式スタッフと、20〜30名の聴講生により運営することとなった。
デジタルサイネージのプロジェクト演習には、広告に興味のある学生が集まった。今まで広告に関する講義はあったのだろうが、演習は私が知る限りなかったように思う。最新技術を使った広告コンテンツを作り、まだまだ少ない次世代デジタルサイネージ・クリエイターを世の中に送り出したい。
プロジェクト演習を担当していると、やる気のある学生が沢山集まり、みんなからパワーをもらう事が出来て、こちらもモチベーションが上がる。新しいことばかりで大変だと思うが、それらを乗り越える楽しさを是非知ってもらいたい。そして演習を通して、自分の道を、自分で切り開けるような力を身につけて欲しい。
2011年2月3日木曜日
ついにダイスケがメジャーデビュー!!
日付が変わってしまったが、昨日2月2日についにダイスケがエピックレコードよりメジャーデビューした。シングル「ボク☆ロケット」が全国でリリースされ、私も早速買って来た。
まずは、発売日前日に店頭に並ぶため、それを購入する、いわゆる「フラゲ(フライングゲット)」を八王子のタワーレコードでした。
まずは、発売日前日に店頭に並ぶため、それを購入する、いわゆる「フラゲ(フライングゲット)」を八王子のタワーレコードでした。
ダイスケ・デビューシングル「ボク☆ロケット」
この日は卒業研究発表会の打ち上げがあり、ちょうどタワレコの近くにいたため、ダイスケを私に紹介してくれた飯寄君と一緒に打ち上げを抜け出して店に向かった。2人ともCDショップに行くのが久々だったため、店に入ってからどの棚にダイスケのCDがあるのか探しまわることになった。しばらく見ないうちに日本の音楽ジャンル分けが大変なことになっていることに気づいた。J-なんちゃら、J-ほにゃらら、J-Rock、「おっ、近い」、J-POP、ここだろ。「か行」「さ行」「た行」、、、、、あれ、面出し(ジャケットの表が見えるように陳列すること)もせず、細ぉ〜い背表紙が見え、
「ダイスケ・ボク☆ロケット、、、」
なんじゃこの扱いはー!
と、素人の我々は嘆いていたところ、入口を入ってすぐの試聴コーナーのど真ん中に、なんと、
な、なんじゃこの扱いはー!
デビューシングルのリリースで等身大パネル。しかも試聴コーナーは「ゆず」さんと「スキマスイッチ」さんが1列ずつで、一番上の2列を使って「ダイスケ」!
全くの余談だが、飯寄君はスキマスイッチの人に似ていることをネタにしている、、、
さて、我々はダイスケの等身大パネルと自分の背を比較し、実際のダイスケの方が大きいことを確認し、ツイートネタとして写真をとり、1枚ずつ持ってレジへ向かった。「特典はお付けしてよろしいでしょうか」、「は、はい。お願いします」とこのおじさんがイケメン新人アーティストの大ファンかのような空気になったことに恥ずかしくなりつつも、なんだかとても嬉しい気分でついにCDをゲット。飯寄君と今までの2年半を無言で振り返りながら卒研の打ち上げに戻った。
翌日、つまり本当のデビュー当日に、私は仕事で渋谷に行く機会があったので、タワレコをチェックしに行った。昔はHMVに良く行ったな、、、、、。
ここでも試聴コーナーの「DISC 2」に入るという快挙。棚も面出ししてあって分かりやすかった。前日に八王子のタワレコで予習した成果かな。さすがに渋谷のタワレコにはたくさんのCDが置いてあるため、これらのミュージシャンの中でダイスケはこれからどのような活躍をして行くのだろうと不安もよぎったが、こういった機会を与えられた彼がとてもうらやましく、そして誇らしくなった。
私は2枚目となるデビューシングルをレジへ持って行き、「特典をお付けしてもよろしいでしょうか」の質問にも慣れて、「はい」と素直に大ファンであることを認めて購入した。今度は昨日の特典と同じハガキに加え、3/21に横浜で行われるイベントの入場券も付いて来た。なんだか嬉しい。、、、、、関係者の方に言えば行けるのだろうが、購入特典でもらうのはなんだか別の嬉しさがある。
ということで、久々にCDをCDショップで購入するという体験をしたのだが、CDが売れないと言われている今、「CDを購入する」という消費者行動を改めて考えるとても良い経験をした。この2日間の自分の行動に様々なヒントがあるように感じている。人間がお金を払うのは、当然その対価を求めているからで、音楽をきっかけに何かしらの消費者行動に繋げれば、まだまだ音楽ビジネスにおけるチャンスは広がる可能性を秘めていると思う。但し、従来の方法ではダメなことは確かだ。
2011年1月27日木曜日
「ダイスケサイネージ ?! 」が大学のコンビニに登場!
ここまで私のブログを読んで頂いた方は、TMSが支援しているメディア学部生のアーティスト「ダイスケ」が2月2日にデビューすることと、昨年からデジタルサイネージのプロジェクトが動き出したことをご存知だろう。この話についてきていない方は過去のブログを是非ご確認頂きたい。
これら2つのプロジェクトがついに融合することとなった。題して「ダイスケサイネージ ?! 」。正式名ではないので「?!」は必須。その名の通り、アーティスト「ダイスケ」のプロモーション用デジタルサイネージだ。偶然にも、デジタルサイネージ専用ソフトウェアはスウェーデン製の「DISE(ダイス)」。って、ちょっとおやじギャグっぽいですが、おやじなので許して下さい。
これら2つのプロジェクトがついに融合することとなった。題して「ダイスケサイネージ ?! 」。正式名ではないので「?!」は必須。その名の通り、アーティスト「ダイスケ」のプロモーション用デジタルサイネージだ。偶然にも、デジタルサイネージ専用ソフトウェアはスウェーデン製の「DISE(ダイス)」。って、ちょっとおやじギャグっぽいですが、おやじなので許して下さい。
キャンパス内のコンビニ入口付近に設置した
「ダイスケサイネージ ?! 」
設置している時も、設置した後も、入ってくる人はほとんどの人がじっとこの画面を見ていたのがとても嬉しかった。自分たちと同じ大学の学生がメジャーデビューするという話題性と、「なんだこのデカい画面」というデジタルサイネージのインパクトが効いている。今回の設置はコンビニとその手前にあるショップを経営している「高田商事」様の多大なるご好意によるもので、大学関係者全員がダイスケの活動を応援している証拠である。昨日デビュー前最後の路上ライブをしていたダイスケに早速報告し、iPhoneで撮影した動画を見せたところ、とても喜んでいた。
次のステップは、デジタルサイネージのすぐ横にあるサービスカウンターでダイスケのCDを販売してもらい、CDの売上に直結させることだ。もちろん、近年は音楽を聞くためにCDを購入するという習慣が薄れている事は、職業柄十分承知している。私が望んでいるのは、同じ大学の学生がアーティストとして頑張っていることを誇りに思ってもらい、自分たちも夢を追いかけて努力をすればいつか良い事があるという希望をもってもらうために、ダイスケのCDを手に取ってもらい実感してもらいたいということだ。彼のCD売上枚数が上がり、さらに話題になっていけば、我々の自信に繋がる事も間違いないと信じている。
2011年1月16日日曜日
「デジタルサイネージ促進プロジェクトの提案」が優秀賞を受賞! 今後は就職情報サイネージに取り組む。
昨年12月5日に行われた「第2回大学コンソーシアム八王子学生発表会」において、私が担当しているデジタルサイネージ・プロジェクトの松永君と小林君が優秀賞を受賞した。
優秀賞の賞状
そもそも、この発表会を知ったのが応募締め切り直前だったので、ほとんど準備をする時間がない中、学生たちが一生懸命資料を作成して発表をしてくれた。しかし、夏のオープンキャンパスの実績もあるし、ファン・ファクトリーの方々の支援もあり、とても良いプレゼンテーションを行うことが出来た(そうだ・・・)。
実は、私はこのプレゼンの直前に感染性胃腸炎に感染してしまい、数日間寝込んでいたいので、プレゼンがうまくいったかどうかも知らなかった。しかも、優秀賞を受賞したことも、、、。後から大学職員の方から「受賞おめでとうございます!」と言われて、戸惑ってしまった(笑
先日、ファン・ファクトリー協力のもと、就職情報を知らせるデジタルサイネージ・コンテンツを制作していただいた。エレベータのボタン付近に無造作に掲示されているチラシがあまりに"キタナイ"ので、景観を良くするためと、新しいシステムを利用することで、少しでも就職情報に注目して欲しいのが目的だ。
就職情報提供デジタルサイネージ
就職活動が日本では大きな問題となっているが、私が一番問題だと思うのは「マッチング」である。学生に聞いてみると、全員が同じ就職サイトから情報収集をしており、それらの企業には日本中からエントリーが殺到し、とんでもない倍率で選抜が行われている。インターネット世代の人たちは、大手検索サイトの情報が全てになってしまうため、日本国中の学生が同じ仕事を奪い合う結果となっている。一方で中小企業では人材を募集してもなかなかいい若者と出会う機会がなく、まさにマッチングがかみ合っていないのだ。
本学のデジタルサイネージでは、大手検索サイトなどにはない情報を発信することで、本学の学生に合った就職情報を提供することが出来ないか模索していこうと考えている。随時本学に寄せられる求人情報をすぐに提供したり、中小企業の社長や人事担当者のインタビュー映像を配信したり、OBやOGからのメッセージを伝えたり、本学の学生に勇気を与えることの出来るコンテンツにしたい。
デジタルサイネージは単なる映像再生装置ではない。無限の可能性を持つ新しいメディアなのである。
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